ダーク・ヒーローが子供達に錬金術を語る 訳:俺が株式投資で大損したからお前らやめておけという話 第三夜

ダーク・ヒーローが子供達に錬金術を語る
訳:俺が株式投資で大損したからお前らやめておけという話



第三夜


〇株式投資の世界で生きていく為には…

 第二夜で書いたけど、この汚れきった世界で生きていくことは本当に大変だと思います。俺は今もかろうじて生き続けていますが、そんな中でも退場(投資の世界から足を洗った人達はそう呼ばれます)していった人を数多く見送ってきました。

 自分は大金持ちだと強気な発言を繰り返していた人… チャートには自信があると他のトレーダーに上から目線で語っていた人… そんな人達でも一年を待たずに消えて行ってしまいます。

 そんな中で生き続けるにはどうしたらよいのか? 俺の手法を語ってみよう… もちろん今も投資の世界で勝ち続けている人達からみれば
「何言ってんの!? 馬鹿なの!? 死ぬの!?」
という内容も多いと思うけど、実際、兼業(普通に働きながら投資を続けている人ね。株で生計をたてている人は専業と呼ばれるよ)投資家として今日も生き続けているのだから、まだ、株式投資の世界に来ていない人の役に立てることくらい言えるでしょう。




①株を買うときは現物で。信用買いをするなら当日中に売却

 現物ってのは現金で買うこと。信用買いってのは第二夜で書いたけど、簡単に言えば証券会社からお金を借りて買うこと。自分の現金で買っていればどんなに株価が下がっても(良くはないけどね)また上がってくる時まで耐えることが出来ます。なので長期投資が可能。アップダウンを繰り返し、苦しい時期があったとしても、本当に良い銘柄ならいつかは正しい株価に上がることでしょう。それを待つことが出来ます。

 でも信用取引で買った場合は6ケ月の期限があるので、下がった株価のまま泣く泣く売らなければならなくなるし、何より信用取引の多い銘柄は悪い大人達に狙われます。もうこれはこの投資の世界の摂理とでも言っていいでしょう。どんなにいい銘柄でも信用取引が多ければメチャクチャにされます。個人では到底抗えない、とても納得出来るものでない動きをすることが多々あります。

 現物ならそんな納得できない時期も耐え忍ぶことも出来るけど、信用取引では致命傷になりかねません。俺は信用取引はなるべく当日中に買いも売りも終わらせ、遅くても数日から一週間程。ポジション的にも精神的に楽になります。



②株の購入時にマイルールの設定。いくらで勝ちかいくらで負けか

 ①で書いた内容だけど、そもそもマイナスになってても株持ってんなよって考えです。なんで株買うのかって考えたら当然お金儲けるためでしょう。なのにマイナスになってどうすんだよって話です。

 もちろん株価は上下に運動を繰り返しながら移動して行くものだから、瞬間的にマイナスになることなんて当たり前にあるだろうけど、上がる株を買ったつもりがマイナスになってるんだから、想定外のことが起きてると認識して、体制を立て直す為に一旦ポジションを外します。例えば株価1000円の株を買う場合、俺は「今から株価が990円まで下がったら、何があろうと売る。上がった場合は1500円になったら何があろうと売る!!」 そう決めてから購入しています。

 特にマイナスになった場合、どこまでの損失を許容出来るのかを決めておかないと…

「いや、まだ持っていればきっと上がる。今、だいぶ損失が出てるけど、まだ大丈夫…」

とズルズルと泥沼にハマっていってしまいます。俺は始めてからの数年、これで大分痛い目を見ました。もしかしたら、ここらへんのマイルールっていうか、覚悟は、経験とともにしか身につかないものなのかも知れないけど、それでも「購入前にマイルール」を決めておくってのはどの参考書にも書かれている内容だし、ほんとに大事なことだと思います。いやマジで!! 買って下がってしまったらさっさと売ってくれ。ちょっと損失が出ても、そのまま下がり続けるよりはずっといい。




③人気銘柄には気を付けろ

 よく雑誌なんかで「今、旬の銘柄」なんて単語を見ます。旬の銘柄ってのは確かに出来高(どれだけ売買が盛んか)が多い。出来高が多ければ、買いやすいし、売りやすい。株価の動きに勢いがあるから、上がったらものすごい利益がでることがあります。

 では、なぜ俺が旬の銘柄には気を付けろと言ってるのか?

 例えば、凄まじい出来高を作っていた銘柄があって、連日大盛況。いろんな人達が出入りして、ネットを見れば、やれ「今日は東証〇位の出来高だ!!」「この出来高は過去最大!!」とお祭り騒ぎ。

 ところが翌日から大暴落。

 そんな時素人の君達に何が起きているのか理解できるかい? この世界で生き抜いてきた人達なら当然のようにわかってて、そんな人達はとっくの昔に売り逃げている。つまり…

1・様々な要因があるけど、その時期毎に旬の銘柄が生まれる
2・短期投資家(通称イナゴ)や大口が株券買いまくって株価上昇
3・ネットでも騒がれるようになり、素人でも無視できな程の人気銘柄に
4・連日のお祭り騒ぎの大商い(実はここらへんで、短期投資家は利益出して退散してる)
5・過去最高の出来高を叩き出す(この出来高に紛れて機関の大量の空売りが入ってる)
6・大暴落
7・下がり続けるのみ。上で大量の空売りが入ってるから機関が抜けるまで上がることはない。

 なんで、旬の銘柄はうまく乗れば利益も凄まじいけど、降りるのに遅れたら一発で致命傷になりかねないのです。株ってのは「売るタイミング」がマジで重要!! というかこれはセンス!! 株をはじめたばかりの人達が買ってすぐは利益が出てるのに、結局マイナスで終わるのはここらへんが理由な気がします。

 でも、株始めたばかりの人にそんなことわかるはずもねぇーし、だから気を付けろってことです。

そして、そんな株素人な人達に俺から一言

「短期投資家の逃げ足はウサインボルトより速ぇーぞ!!」


ほんとうに!! だから、人気銘柄を買うなとは言わない。気を付けろ。みんなが売った後で自分が売ろうと思っても利益なんてでねぇーぞ!!








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